研究課題/領域番号 |
18K14498
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 (2021) 東京大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
前田 啓 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (00714883)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 木材腐朽 / 割れ / 密度分布 / 強度分布 |
研究成果の概要 |
木材中の割れの存在が腐朽に対するリスク要因になりうるか明らかにするため、繊維直交方向にスリット加工を施した各種針葉樹材について、オオウズラタケによる腐朽処理を施し、スリットの影響を検討した。X線デンシトメトリーにより得られた質量減少率の分布より、スリットの存在により繊維直交方向の腐朽進行が促進する可能性が示された。また、局所的な質量減少が大きな強度低下をもたらす可能性についても確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、繊維直交方向の腐朽においても繊維方向と比較可能な速さで腐朽が進行しうることを示し、新しい着眼点として繊維方向と繊維直交方向の腐朽を同時に考えることの必要性を示すことができた。また、菌の侵入箇所から離れていても割れなどの存在が木材の劣化を促進させる要因となりうるという知見は、劣化のリスク要因の把握を通じ、木造建築物のメンテナンス技術の向上につながる知見といえる。
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