研究課題/領域番号 |
18K14499
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
山内 恒生 岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (10805427)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | quercetin / anti cancer / flavonoid / 抽出成分 / 遊走阻害 / フラボノイド / クェルセチン誘導体 / 抗がん剤 |
研究成果の概要 |
プルダウン法に用いる5種のフラボノイドプローブの合成に成功した。この合成プローブを用いてプルダウンアッセイを行ったところ、導入するビーズの位置により得られるタンパク質が大きく異なることを明らかにした。特に3位にビーズを導入したプローブでは顕著に結合タンパク質が減少した。この結果は、3位メトキシル基がタンパク質との相互作用に重要であることを示唆し、3位メトキシル基が遊走阻害活性に重要であったことから、本活性がこれらのタンパク質との相互作用により生じていると考察した。得られたタンパク質をマスコットサーチにより同定した。これらのタンパク質とquercetin誘導体との作用様式は現在調査中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フラボノイドは広く植物中に存在し、野菜や果物中に豊富に含まれている。また、フラボノイドは抗がん活性や抗炎症活性や抗酸化作用、メラニン抑制作用や神経細胞活性化作用など、様々な生物活性が報告されている。しかしながら、フラボノイドの細胞への直接的な作用機序は明らかとなっていない。本研究で、フラボノイドと直接相互作用するタンパク質を単離するためのフラボノイドプローブの合成に成功し、標的タンパク質を明らかにすることで、フラボノイドの未知の作用機序解明の足掛かりになると期待できる。
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