研究課題/領域番号 |
18K14545
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
深田 耕太郎 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 助教 (40633178)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 土壌 / ガス / フラックス / 音響測定 / 土壌物理 / ガスフラックス / ガス拡散係数 / 通気係数 / 鳥取砂丘砂 / 土壌空気 |
研究成果の概要 |
土壌からのガスフラックス測定法の一つである勾配法には、土壌の拡散係数を土壌水分測定と拡散係数のモデルによって推定しなければならないという課題がある。そこで本研究では、土壌の非破壊測定法である音響インピーダンス測定を利用して拡散係数を推定する方法を提案し、推定精度を明らかにすることを目的とした。3~15%の所定の含水比に調整した鳥取砂丘砂を円筒容器に充填し、音響試験、通気試験、ガス拡散試験を行った。その結果、音響測定はガス拡散係数を0.001~0.03 cm2/sの範囲において、相対誤差10~50%程度で推定できることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、音響測定技術が、土壌‐大気のガス交換の研究に応用可能であることが示された。土壌試料の音響インピーダンス測定技術はほぼ確立され、気相率や通気係数の測定に応用できることが分かっている。一方、ガスフラックスは、拡散現象という物理的な側面だけではなく、土壌呼吸(微生物や植物の生命活動)などの側面からも研究されている。また、大気と土壌のガス交換が陸域環境や気候変動に及ぼす影響は大きいと考えられている。今回の研究によって示された拡散係数の新しい推定方法は、土壌を扱う多くの研究分野に貢献すると考える。
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