研究課題/領域番号 |
18K14569
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
新居 隆浩 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 助教 (90804873)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ニワトリ / 腸内環境 / 粘膜バリア / 炎症 / 産卵機能 / ストレス / プレバイオティクス / 卵巣機能 / 内分泌制御 / 肝炎 / 脂質代謝 / 腸管免疫 / 産卵 / 脳腸相関 |
研究成果の概要 |
本研究はニワトリの腸内環境が産卵機能に及ぼす影響を解明することを目的とした。その結果、腸炎は肝臓の炎症を伴う肝機能障害を誘導することで、卵黄前駆物質の合成機能を低下させること、また、腸内環境の悪化はニワトリのストレス応答を誘起することで卵胞の発育を阻害する可能性を明らかにした。これらの産卵機能の低下は、腸内環境改善効果を持つプレバイオティクスの給与によって改善された。本研究により、腸内環境の悪化が産卵機能低下に影響する作用メカニズムの一端が明らかになっただけでなく、その改善策としてプレバイオティクスが有効であることが証明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はニワトリの腸内環境が産卵機能に及ぼす影響を解明することを目的としたものである。これまでに腸と産卵機能との関係について栄養学的な側面でしか研究されてこなかったが、本研究により腸は肝臓や脳機能を介して産卵に影響するというメカニズムの一端が明らかになった。特に、腸-脳-生殖巣の相関があることを示したことは学術的なインパクトが大きい。さらに、本研究では家禽生産現場における産卵機能の改善のためには、腸内環境の改善が有効であることを示しており、これは家禽産業に直接的に貢献する知見である。
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