研究課題/領域番号 |
18K14579
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
宮崎 珠子 岩手大学, 農学部, 日本学術振興会特別研究員(RPD) (00727456)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 牛 / 発情 / バイオマーカー / 黄体形成ホルモン(LH) / 尿 / 黄体形成ホルモン(LH) / ウシ / 沈黙の排卵 / 尿中発情期判定バイオマーカー |
研究成果の概要 |
乳牛は、牛乳を供給するため毎年出産を繰り返し泌乳し続ける。そのため出産後2か月の子宮回復期間後、発情徴候を見逃さずに人工授精を施し、早い時期に妊娠させ、次の泌乳に備える必要がある。しかし高泌乳牛では発情徴候を見せずに排卵する「沈黙の排卵牛」が増えており、一年一産が破綻し酪農経営を圧迫している。本研究では、発情期を正確に判定する尿中発情期バイオマーカーを探索することを目的に、排卵に先立ち脳から血中に大量放出される黄体形成ホルモン(LH)に着目した。血中LHの増加の約3時間後に尿中LHも増加し、その後排卵することが確認できたので、尿中LH検出により排卵予知できることを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、これまで牛の行動観察と、獣医師や授精師による卵巣触診を頼りに行ってきた牛の繁殖管理に、尿中ホルモンを検出するという生化学的視点を加えたことになる。またヒトでは排卵検査薬として、尿中LHを検出するキットが市販されているが、ヒト以外の哺乳動物で、尿中にLHが検出できるか調べた報告はほとんどなく、牛の排卵に先立つLHの血中動態と尿中動態を明らかにした学術的意義は大きい。さらに「沈黙の排卵牛」の人工授精適期を見つけ出す新技術を創出する可能性を示すことができたことは、畜産技術向上につながるため社会的意義も大きいと考える。
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