研究課題/領域番号 |
18K14588
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
|
研究機関 | 麻布大学 (2019) 山口大学 (2018) |
研究代表者 |
根本 有希 麻布大学, 大学病院, 特任助教 (50790705)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | イヌ / 腫瘍 / 放射線治療 / 悪性黒色腫 / 放射線 |
研究成果の概要 |
本研究では、イヌの悪性黒色腫に対して放射線感受性を顕著に増加する新たな新規化合物を明らかにし、その作用機序を検討することを目的とした。 まず、新規化合物の探索として、約4000種類の化合物を用いて、イヌの悪性黒色腫細胞株に対し放射線照射を行い、その感受性を顕著に増加させる化合物を選択した。その結果、ミオシン軽鎖キナーゼ阻害剤ML-7と、タンパク質脱アセチル化酵素であるサーチュインの一種であるSIRT1の選択的阻害剤EX-527であることを同定した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イヌの口腔悪性黒色腫は急速に増大し、早期に転移を起こすことから、予後不良な疾患である。局所制御のために放射線治療が行われることが多いが、その効果や全身的効果を含む併用療法は皆無である。そこで放射線治療の効果を増強させる新規化合物の存在が重要であり、本研究はその先駆けとなることが期待される。 イヌの悪性黒色腫はその病態や治療に対する抵抗性においてヒトの粘膜に発生するそれと類似する。さらにヒトと同様の環境リスク因子に暴露されていることから、イヌはヒトの悪性黒色腫の自然発症モデルとして活用できる可能性を有する。本研究における化合物の発見は今後医学に応用できる可能性を含むと考えられる。
|