研究課題/領域番号 |
18K14589
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西川 晋平 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (90730565)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 癌幹細胞 / 犬 / 伴侶動物 / 乳腺腫瘍 / 乳癌 / 比較腫瘍学 / 抗癌剤 / 表面抗原 / 動物モデル / 治療抵抗性 / cancer stem cell / ribosome / metabolism / dormancy |
研究成果の概要 |
犬の乳腺腫瘍は、最も発生の多い犬の腫瘍の一つであるが、切除不能な犬乳腺腫瘍に対する有効な治療選択肢は少ない。本研究では、犬乳腺腫瘍細胞株における無血清低接着環境下、また抗癌剤存在下での癌幹細胞マーカー発現状況、および網羅的な表面抗原解析による発現状況の検討を行い、犬乳腺腫瘍細胞株中には不均質な発現を示す表面抗原が複数存在、また抗癌剤暴露や無血清 低接着培養により表現型が変化することが判明した。今後、犬臨床サンプルを用いた分子の発現状況の検討、造腫瘍能等の機能的解析を検討し、治療ターゲットとして有用な癌幹細胞マーカーの同定、創薬応用を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
浸潤・転移により切除不能な犬乳腺腫瘍に対して有効性の高い治療法はないのが現状である。近年、癌組織中に「癌幹細胞」が存在し、治療抵抗性等に関与することが、人間におけるほとんど全ての悪性腫瘍において知られている。犬乳腺腫瘍においても癌幹細胞の存在を示唆する報告が相次いでいる。本研究では、犬乳腺腫瘍幹細胞の治療ターゲットとなり得るマーカーを複数同定することができた。今後の創薬応用への展開が期待できる。
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