研究課題/領域番号 |
18K14596
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
|
研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
常盤 俊大 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 講師 (50757755)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | イノシシ / 野生動物 / ジビエ / 原虫 / マダニ媒介感染症 / へパトゾーン / サルコシスティス / 有害鳥獣 / 寄生虫 / 感染症 |
研究成果の概要 |
本邦の野生イノシシにおいてマダニ媒介性のHepatozoon属原虫が広く蔓延していることを明らかとし、その形態学的特徴ならびに分子特性に基づき、Hepatozoon apriとして種記載を行った。本種は有蹄類から検出・記載された初めてのHepatozoon属原虫種であり、系統解析により食肉動物寄生種を祖先とするイノシシ固有種であると推察された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Hepatozoon属は各種動物に固有の原虫種が寄生するが、イヌ寄生種は宿主に重篤な原虫病を引き起こすことがあり、獣医学上重要なマダニ媒介感染症としても知られている。本研究では、国内に広く分布し個体数が増加傾向にあるイノシシにおいて、高い感染率でHepatozoon属原虫が寄生していることを明らかとし、形態学的特徴ならびに分子特性に基づきHepatozoon apriとして種記載した。効率的に検出する核酸検出法開発を開発できたことから、今後、市販猪肉の汚染状況についての調査が加速すると思われる。本種はマダニの経口摂取により伝播するため、ブタへの感染リスクについても考慮すべきである。
|