研究課題/領域番号 |
18K14597
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
吉村 久志 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (70645241)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 長鎖ノンコーディングRNA / 乳腺腫瘍 / イヌ / H19 / in situ hybridization / 腫瘍 / long non-coding RNA / mammary tumor / dog / Dog / Mammary tumor / Long non-coding RNA / HOTAIR / cancer |
研究成果の概要 |
本研究では、イヌの乳腺腫瘍における長鎖ノンコーディングRNAの発現と機能について検討した。ヒトにおいて胎生期や様々な癌で発現することの知られる長鎖ノンコーディングRNAであるH19は、イヌの乳腺癌細胞株の一部において高発現していた。siRNAを用いたH19発現のノックダウンにより、イヌ乳腺癌細胞の遊走能が低下することが、Boyden chamber assayやCell tracking assayの結果により明らかになった。また一部のイヌ乳腺癌症例の組織においても、H19の発現がみられることがrealtime RT-PCRやin situ hybridizationによって証明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、医学領域ではタンパク質をコードしない200塩基長以上のRNA、長鎖ノンコーディングRNA (long non-coding RNAs) の胎児発生や様々な疾患への関与が解明されつつあり、癌においても分子標的治療の新たなターゲットとして注目されている。獣医学領域においては、癌において長鎖ノンコーディングRNAの発現はほとんど報告されておらず、その役割などについて研究されていない。本研究では、イヌの乳腺癌において長鎖ノンコーディングRNAの一つであるH19が発現していることが初めて明らかになり、またその機能の一端も明らかにすることができた。
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