研究課題/領域番号 |
18K14598
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 酪農学園大学 (2021-2022) 大阪大谷大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
守屋 大樹 酪農学園大学, 獣医学群, 講師 (30759759)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | CD103+樹状細胞 / 腫瘍免疫 / KiKGR / XCR1 / XCL1 / XCR1樹状細胞 / KikGRマウス / KikGR / フローサイトメトリー / Fucciマウス / 腫瘍浸潤樹状細胞 |
研究成果の概要 |
抗腫瘍CD8+T細胞への抗原提示に重要なCD103+樹状細胞(cDC1)について、腫瘍に留まる細胞に特徴的に発現する分子の検出を試みたが、同定に至らなかった。しかし、cDC1特異的に発現するケモカイン受容体XCR1に対するリガンド、XCL1の発現増強によりcDC1の腫瘍内浸潤増強、抗原提示の場である腫瘍所属リンパ節内でCD8+T細胞の増殖促進を示唆する結果が得られた。上記の成果より、cDC1の腫瘍浸潤増強は腫瘍所属リンパ節内での抗腫瘍CD8+T細胞の誘導促進を介して抗腫瘍免疫応答増強につながることが考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究遂行により、当初目標とした抗腫瘍CD8+T細胞の誘導に重要なcDC1が腫瘍に留まるために利用する分子の同定には至らなかったが、腫瘍内XCL1増加によりcDC1の腫瘍浸潤が増強し,腫瘍所属リンパ節内でのCD8+T細胞の増加につながる可能性が示された。XCL1-XCR1ケモカインシステムはマウス、ヒトのみならず、イヌなどその他の種にも存在することから、医学、獣医学領域でのより効率的な抗腫瘍CD8+T細胞の誘導を介した免疫療法の開発、改善のための重要な知見となると考えている。
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