研究課題/領域番号 |
18K14614
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
片岡 太郎 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 特定事業研究員 (10782419)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | MyosinX / 骨芽細胞 / 骨代謝 / Myo10 / 破骨細胞 / 成長軟骨 / Myosin10 / 海綿骨 / マウス |
研究成果の概要 |
非定型ミオシンの一種Myo10は破骨細胞の正常な骨吸収に必須の遺伝子であるが、Myo10-KOマウスは予想に反し骨形成の低下を示したことから、生体においては骨形成に寄与するはずだが、どのように骨形成に関与しているのか全く分かっていない。本研究では骨組織での発現と骨芽・破骨細胞の初代共培養系を用いMyo10が破骨細胞の分化・機能に与える影響を調べた。その結果、破骨細胞の機能に明確な違いは観察されなかったものの、単独で骨髄間質細胞を骨芽細胞へ分化誘導を行うと、骨芽細胞数やカルシウム沈着量が減少する傾向を示した。これはMyo10が骨芽細胞や前駆細胞の増殖に関与していることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海綿骨は成長期終了前後に最大量となり、その後は加齢に伴って減少の一途をたどる。従って成長期の海綿骨形成はのちの骨粗しょう症などの骨疾患の罹患率にも影響するため、海綿骨量決定に関わる遺伝因子の同定と分子機構の解明は疾患予防・治療法開発の点で重要である。Myo10-KOマウスは若年期の海綿骨低形成を示すが、Myo10が骨芽細胞とその前駆細胞の細胞分裂への関与を通じて骨形成に関わるためであることが初代培養細胞を用いた実験で示された。今後、生体内においても同様に骨芽細胞数の減少が起きているのか、またその分子機構を解明することで骨代謝におけるMyo10の役割を明らかにしたい。
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