研究課題/領域番号 |
18K14615
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
吉田 純子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30769196)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 神経分化異常 / zinc finger protein / 順遺伝学 / 神経デフォルトモデル / ES細胞 / 細胞分化 / 分化抵抗性 / 1細胞解析 / adult neurogenesis / 大脳層構造異常 / 神経発生・分化 / 生体神経新生 |
研究成果の概要 |
変異に伴いマウスES細胞の神経分化に異常をきたす機能未知のzinc finger protein(Zfp)遺伝子を同定し、その分子メカニズムとマウス胎児個体における機能について調べた。 質量分析により、本Zfp遺伝子産物が別のZfp遺伝子産物やNuRD複合体と相互作用することが示唆された。また、神経分化誘導時の経時的な1細胞RNA-seqの結果から、野生型と本Zfp遺伝子の破壊株で、ES細胞の未分化維持に重要なOct4の発現変動に大きく差があることがわかった。 マウス胎児個体の解析では、本Zfp遺伝子を破壊したマウスの脳の6層構造に異常がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトiPS細胞を用いた再生医療が現実のものとなってきた。しかし、ヒトiPS細胞からの神経分化誘導については、多くの時間を要すのが現状である。我々が同定したZfp遺伝子は過去に機能的報告のない新規遺伝子であるため、本Zfp遺伝子の強制発現による神経分化誘導は、単に神経分化誘導を加速化させるだけでなく、従来の神経分化誘導法とは異なるパスウェイで作用する可能性が高い。 本Zfp遺伝子にはヒトのホモログが存在するため、このホモログを用いた神経分化誘導系は、将来的に再生医療へ応用できる可能性がある。さらには、他の系譜の体細胞から神経細胞へのdirect reprogrammingへの応用も期待される。
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