研究課題/領域番号 |
18K14643
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43020:構造生物化学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
江原 晴彦 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (80634766)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 転写 / クロマチン / Cryo-EM / 構造生物学 / RNAポリメラーゼ |
研究成果の概要 |
ヒトをはじめとする真核生物のゲノムDNAは、クロマチンと呼ばれる高度に折りたたまれた構造をとる。DNAが遺伝子として機能する際には、RNAポリメラーゼ2(Pol2)と呼ばれる酵素が、ゲノムDNAに書かれた情報を読み取ることが知られているが、真核生物の折りたたまれたDNAを、どのように読み取ることができるのかは、分かっていなかった。本研究では、クロマチンDNAをPol2が読み取る化学反応を試験管の中で再現し、その最中の分子構造を凍結し、クライオ電顕単粒子解析という手法を用いることで、まさにクロマチンをPol2が読み込んでいく状態の分子構造を、高解像度で観察することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトなどの細胞において、クロマチンの高次構造の影響が遺伝子のON/OFFに与える影響は極めて大きく、細胞の分化、多能性や、がん化などにも深くかかわっている。本研究は、それらの生物学的な背景を考えるにあたって、新たな知見を与えるものである。また、このように複雑で不均一なタンパク質核酸複合体の構造解析は、従来は非現実的と考えられていたものであり、世界に先駆けて構造解析に成功したことは、技術的な面も大きな意義を持つ。
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