研究課題/領域番号 |
18K14694
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 順天堂大学 (2019) 東京大学 (2018) |
研究代表者 |
森下 英晃 順天堂大学, 医学部, 講師 (90783499)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | オートファジー関連因子 / ゼブラフィッシュ / 水晶体 / 大規模オルガネラ分解 / ラメラ体 / リソソーム関連オルガネラ / 小胞体 / リポタンパク質 / オートファジー / リソソーム / オルガネラ分解 / 浮袋 |
研究成果の概要 |
オートファジーの実行には多数のオートファジー関連因子群が関与するが、これらの多種多様なオートファジー関連因子群が生体内でどの程度オートファジーに関与しているのか、どのような固有の生理機能を有しているのかはほとんど不明であった。本研究ではゼブラフィッシュやマウスを用いた解析を実施し、各因子の腸管、肝臓、肺等における新規生理機能を解明した。さらに水晶体におけるオルガネラ分解は各種オートファジー関連因子群を必要としないこと、サイトゾルのリパーゼが必要であることも解明した。これらの成果は、脊椎動物における細胞内分解機構の包括的な理解につながると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の3つの成果は以下の理由でヒト疾患の病態解明、治療につながることが期待される。第一にVMP1のリポタンパク質分泌における新たな機能は、これまでに十分に明らかにされていなかったリポタンパク質の分泌機構の一端を解明したものであり、脂質異常症等の血中リポタンパク質の量の異常を伴うヒト疾患の新たな治療標的となりうる。第二に今回解明した肺のサーファクタント形成におけるオートファジーの役割は、新生児呼吸逼迫症候群等の肺拡張不全を伴うヒト疾患の病態の理解につながる。第三に今回解明した水晶体の透明性・屈折率の獲得に関する知見は、ヒト白内障等の病態の理解や新たな治療戦略につながる。
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