研究課題/領域番号 |
18K14698
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
内田 安則 神戸大学, 医学研究科, 助教 (80793603)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脂肪酸伸長酵素 / 小胞体 / カルシウム / カルシウムシグナル / SERCA / NFAT / 脂肪酸 / 脂質代謝 / 膜変形タンパク質 / リポソーム再構成 |
研究成果の概要 |
小胞体はチューブルやシートなどの形態的に極めて異なる膜ドメインで構成される。小胞体の機能の一つとして脂肪酸の代謝反応があるが、脂肪酸代謝の小胞体形態形成における機能はよく分かっていない。本研究では、小胞体において脂肪酸を伸ばす酵素の一つ (TER) がCa2+ポンプ (SERCA2b) と直接結合すること、TERがSERCA2bの活性を抑制して小胞体内のCa2+量を減少させること、TERが細胞質のCa2+シグナルを持続させることを見出した。Ca2+は小胞体チューブル形態の制御因子であることから、TERがCa2+を介して小胞体チューブルの形態形成に関わる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪酸代謝酵素の個体レベルでの機能はノックアウト動物などを用いて解明が進んでいるが、分子レベルでの機能については不明な点が多い。本研究はTERがSERCA2bを介してCa2+動態を制御することを示すものであり、分子レベルで脂肪酸代謝酵素の機能を解明したという点で学術的な意義は大きいと考えている。また、SERCA2bの機能不全は表皮角化異常症 (ダリエ病) を引き起こす。本研究の結果はTERがSERCA2b活性を抑制することでダリエ病の病態形成に関わる可能性を示しており、社会的な意義も大きいと考えている。
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