研究課題/領域番号 |
18K14703
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
兵頭 寿典 愛知医科大学, 医学部, 講師 (40710645)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 細胞分裂 / 細胞質分裂 / キナーゼ / リン酸化 |
研究成果の概要 |
本研究で申請者は独自のスクリーニングで見出した新規分裂制御因子の候補LUZP1がそのC末端領域で細胞分裂期の動原体、Midbodyに局在することを明らかにした。またLUZP1はKinase Xだけでなくその基質Yとも結合することが判明し、足場タンパク質のような機能を持つことが示唆された。さらにin vitro Kinase assayにより、LUZP1がKinase Xによる基質Yのリン酸化を制御することで細胞質分裂の収縮速度を制御している可能性が示唆された。LUZP1の細胞分裂期機能は全く分かっていないため、本解析により新たな分裂制御因子の存在とその一部機能が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全ての細胞は分裂で増殖を行う。これはがん細胞や病原菌もそうである。つまり分裂を完全に制御し、これらの増殖を制御できれば、人類はがんや感染症を克服できる可能性がある。しかし分裂の制御機構にはまだ不明な点が多く残っており、分裂の完全制御を成すためには、より詳細な細胞分裂機構の解明が必要になっている。そこでこれまでに申請者は細胞分裂に関与する新規因子の探索とその解析を行ってきた。本研究課題で申請者は細胞分裂に関わる新たな因子とその一部機能を明らかにした。分裂の完全制御にはまだ長い道のりが必要であるが、本研究はそれを成すための一歩になったといえる。
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