研究課題/領域番号 |
18K14706
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 (2019) 東京大学 (2018) |
研究代表者 |
吉場 聡子 国立医薬品食品衛生研究所, 生化学部, 主任研究官 (70642213)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 中心小体複製 / PLK4 / STIL / SAS-6 / γTuRC / degron / 天然変性領域 / 中心体 / カートホイール構造 |
研究成果の概要 |
中心小体は、動物細胞の細胞分裂における、正常な染色体分配に必須の細胞小器官であり、細胞周期に同調して一細胞周期に一度、既存の一中心小体に対して一つだけ複製される。中心小体複製は、PLK4, STIL, SAS-6の3つのタンパク質が一箇所の複製起点に集まることで開始する。本研究では、最も初期に中心小体に局在し、自己リン酸化の制御を介して自己組織化するPLK4に、STILとSAS-6がどのように作用して複合体を形成し、中心小体の形成を開始するのか、そのメカニズムを明らかにしようとした。これらのタンパク質の相互作用や分子的性質についての解析を行い、結果として、今後の研究につながる新しい知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、動物細胞において進化的に保存された細胞小器官である、中心小体の複製開始のしくみを分子的に明らかにしようとした。細胞内において、無秩序な分子の集合が、どのようにして秩序を持つ構造体の形成につながるのかは、細胞生物学における重要な問題の一つであるが、本研究において中心小体をモデルとして、問題提起および今後に繋がる研究ができたことは、広く基礎生物学研究において学術的意義があったと考える。
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