研究課題
若手研究
われわれ人を含む有胎盤哺乳類において、胎盤形成は次世代の生命の誕生およびライフサイクルの維持に欠かすことができない。本研究では、胎盤形成に重要と考えられる因子の同定を試み、その結果Zfp281を同定した。Zfp281はマウス生体内および培養下の胎盤幹細胞(TS細胞)において高発現し、その発現は分化とともに減少した。Zfp281のノックアウトマウスは胎生致死であり、早期の胎盤形成に大きな異常が認められた。Zfp281ノックアウトマウスおよびノックアウトTS細胞は転写パターンに異常を示したことから、Zfp281は転写調節を介して胎盤発生を制御することが明らかとなった。
われわれ人を含む有胎盤哺乳類において、胎盤形成は次世代の生命の誕生およびライフサイクルの維持に欠かすことができない。しかしながら、胎盤発生を支持する遺伝子や分子機構の理解はあまりすすんでいない。そこで本研究では、胎盤発生に重要な遺伝子の同定を試み、その結果Zfp281を同定した。Zfp281は転写因子として機能し複数のターゲット遺伝子の発現調節を担うこと、さらに、Zfp281はヒストン修飾を担う分子複合体との相互作用を介してその機能を発揮することが明らかとなった。
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Cell Reports
巻: 27 号: 6 ページ: 1742-1754
10.1016/j.celrep.2019.04.028