研究課題/領域番号 |
18K14732
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44030:植物分子および生理科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井上 佳祐 京都大学, 生命科学研究科, 助教 (20805931)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 概日時計 / 組織特異性 / 細胞分化 / 細胞運命決定 / 生物時計 |
研究成果の概要 |
本研究では組織特異的な生物時計の性質と標的遺伝子について解析した。葉肉細胞から維管束細胞の分化を誘導する系を用いて未分化の幹細胞集団を調整し、幹細胞における時計遺伝子の標的遺伝子を解析した。その結果、幹細胞において、時計遺伝子は細胞周期や細胞分化に関わる遺伝子を標的とすることを明らかにした。以上より、生物時計が幹細胞に置いて細胞分裂や細胞分化の制御因子を統合的に制御することで、細胞の運命を決定する可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物時計が組織ごとに異なる性質を示すことは古くから知られているが、組織ごとの詳細な性質や標的遺伝子については未明であった。本研究では、幹細胞の生物時計が細胞周期や細胞分化を制御する遺伝子を直接的に制御することを明らかにした。生物時計による細胞分化の制御機構の存在は動物においても示唆されているため、生物時計による細胞分化の制御は種を超えた普遍性をもつと考えられ、本研究の知見は研究分野に新たな概念をもたらすと考えられる。
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