研究課題/領域番号 |
18K14785
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
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研究機関 | 公益財団法人高知県牧野記念財団 |
研究代表者 |
堀 清鷹 公益財団法人高知県牧野記念財団, その他部局等, 研究員 (20806004)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 無配生殖 / シダ / 倍数性 / 染色体 / 雑種 / 不稔雑種 / イワヘゴ / シロヤマシダ / シケチシダ / ベニシダ / 有性生殖 / 網状進化 / 雑種形成 / 無配生殖種 / 雑種起源 / 核ゲノム構成 / Polypodiales / 無配生殖シダ / ゲノム構成 / シングルコピー遺伝子 / RAD-seq / MIG-seq |
研究成果の概要 |
シダ植物の無配生殖種は外部形態の変異が連続的であり,種分類が難しいものを多く含むとされてきたが,個々の無配生殖種の定義DNA塩基配列情報に基づき客観的に行った研究は不十分である.本研究では複数のシングルコピー遺伝子の核DNAマーカーを用いて,オシダ科・メシダ科に知られている日本産シダ植物の無配生殖種群の雑種関係を明らかにした.また,次世代シーケンサーを用いて多量のSNPsデータを収集しゲノム構成の解析を試み,いくつかの解析条件のもとで核シングルコピー遺伝子と一致する結果を得た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一連の研究により,日本産シダ植物の無配生殖種複合体の大まかなゲノム構成が明らかにされた.その多くは無配生殖種と有性生殖種の組み合わせなっており,ゲノム提供種として無配生殖種と有性生殖種が相互に関係したことが示唆された.さらに,従来外部形態に基づいて推定されていたゲノム提供種が,DNA塩基配列を用いたゲノム構成の推定によって,大きく見直されることにもなった.このため,これらの研究は,日本のシダ植物相の多様性の把握と保全に対して大きな影響をもつものであり,社会的意義も大きいと考えられる.
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