研究課題/領域番号 |
18K14798
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
下地 博之 関西学院大学, 生命環境学部, 助教 (50726388)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 分業 / 共生細菌 / 免疫 / 社会性昆虫 / アリ / 労働分業 / 社会性免疫 / 防衛機能 / 社会性免疫機構 / 個体間相互作用 / 共生バクテリア / 共生 / 細菌叢 |
研究成果の概要 |
日本産トゲオオハリアリのワーカーに特異的な共生細菌が病原性微生物に対する防衛に寄与することを明らかにした。この効果は、巣内で働く内役ワーカーに比べて巣外で働く外役ワーカーで高かった。また、外役ワーカーに比べて内役ワーカーで複数も免疫関連遺伝子が高発現している事を明らかにした。これらの結果は、外役ワーカーの低い防衛能力が共生細菌によって補われている事を示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アリやミツバチなどの真社会性昆虫は個体間相互作用を基盤として高度な分業体制を築き、様々な環境に適応している。多くのアリは地中に巣を作り高密度環境下で生活しているため、巣の外から持ち込まれる病原性微生物に対する防衛機構が進化していると考えられている。本研究では、老齢になり免疫能力の下がった外役ワーカーが共生細菌を保持することによって、病原性微生物感染に対して生存力が向上することを明らかにした。これらの結果は、社会性昆虫の免疫機構に新しい視点をもたらすものと考えられる。
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