研究課題/領域番号 |
18K14802
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 滋賀県立琵琶湖博物館 |
研究代表者 |
田畑 諒一 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 学芸員 (00793308)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 自然淘汰 / 浸透交雑 / 集団遺伝 / 進化 / ゲノム不和合 / 琵琶湖 / 淡水魚 / ミトコンドリアゲノム / 核ゲノム / アミノ酸 / 共進化 / 分子進化 / 遺伝子浸透 / 系統地理 / ミトゲノム |
研究成果の概要 |
本研究では,自然淘汰の痕跡があった,もしくは浸透交雑を経験したミトコンドリアゲノムとミトコンドリア関連の核ゲノムの相互作用を見るため,日本淡水魚各種を対象に,核ゲノム解析(MIG-seqおよびRAD-seq,ゲノムリシーケンシングなど),全ゲノム決定を行った. 現在,ミトコンドリア関連遺伝子の抽出作業などは引き続き行っている最中であるが,本研究の中で,ヒナモロコの国内個体群における遺伝的撹乱による絶滅,ニゴイ類やナマズ類における地域個体群間での交雑,一部淡水魚での交雑による選択的な遺伝子流動の可能性が見いだされた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた最終的に得られる成果は,種間(もしくは種内の離れた系統間)交雑が起きた際や種が進化した際に生じる遺伝子の挙動という生物進化の重要なメカニズムを知ることができると期待される.また,これまでに得られた核ゲノム情報から,既に多くの種類で絶滅が危惧されている日本産淡水魚類において,種間もしくは種内系統間での交雑の実態を明らかにし,保護されているような種類,逆に身近な種類のいずれでも遺伝的撹乱における絶滅など危機的な状況が現在も迫っていることを明らかにした.
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