研究課題/領域番号 |
18K14817
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 洋光 京都大学, 理学研究科, 助教 (30705447)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | グルタミン酸受容体 / 長期増強 / 長期抑圧 / 超解像顕微鏡 / 全反射顕微鏡 / シナプス小胞 / アミロイドベータ / シナプス接着分子 / シナプス可塑性 / 神経情報伝達 / 海馬 / 全反射蛍光顕微鏡 / 超解像イメージング / 超解像顕微鏡法 |
研究成果の概要 |
シナプスにおける神経情報の伝達効率が変化する現象「シナプス可塑性」の発現機構を解明すること目指して、直径1マイクロメートルにも満たない微小構造であるシナプスを、超解像度かつ独自の実験系でイメージングする技術を確立した。そして、その技術を基にシナプス可塑性の代表例である長期増強現象や長期抑圧現象の研究に適用した。その結果、シナプス後膜における神経情報伝達物質受容体の動態がどのように変化して、長期抑圧が発現するのか、または受容体のどのような動態異常が長期増強の発現を抑制するのかを明らかにした。さらに、情報伝達時にシナプス前終末のどこからシナプス小胞が開口放出されるのかも解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シナプス可塑性は記憶・学習の細胞基盤と考えられており、これまで多くの研究がなされてきた。本研究では、研究代表者の独自の実験系と超解像顕微鏡法の組み合わせを実証し、受容体の動態を解析することでシナプス可塑性の発現機構に新たな知見と概念を提供できた。また、シナプス病変時における受容体の動態異常を解析することで、シナプス可塑性の発現抑制機構に関する知見も提供できた。これらの成果より、本研究は記憶・学習が成立する基礎過程の解明、及びシナプス伝達異常に起因する神経疾患の病態解明に貢献した。
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