研究課題/領域番号 |
18K14855
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
|
研究機関 | 東京工業大学 (2019) 基礎生物学研究所 (2018) |
研究代表者 |
松田 隆志 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 特任助教 (90803065)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 脳弓下器官 / 脳室周囲器官 / コレシストキニン / 飲水行動 / オプトジェネティクス / in vivo カルシウムイメージング / 水分欲求 / カルシウムイメージング |
研究成果の概要 |
研究代表者はこれまでに、脳弓下器官(SFO) において、水分摂取を指令するニューロン(水ニューロン)および塩分摂取を指令するニューロン(塩ニューロン)を初めて同定した(Matsuda et al. Nat.Neurosci. 2017)。しかしながら、水ニューロンの神経活動を調節する機構および水ニューロンの下流神経回路の詳細は不明であった。これまでの研究から、コレシストキニン(CCK)が水ニューロンの神経活動を調節することが示唆されたため、本研究では、CCK の分泌制御機構および水ニューロンの下流神経回路の解明を目指した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、研究代表者は、水分摂取を指令する水ニューロンの活動を抑制するコレシストキニン産生ニューロンを同定し、その調節機構を明らかにすることに成功した。 ヒトを含む動物にとって水分摂取は生命維持に必須である。脳は様々な状況に応じて水分摂取行動を制御している。例えば、脱水などによる体液量の減少を感知し、水分摂取を誘導する。一方で、体液量が十分な場合は、水分摂取を抑制する。本研究成果はこういった水分摂取制御機構の一端を明らかにしたものである。この成果は神経科学だけでなく生理学などにも貢献するとともに、水分摂取の異常が原因となる疾患の理解および予防・治療法の開発に繋がるものと期待する。
|