研究課題/領域番号 |
18K14868
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
八幡 健三 大阪大学, 大学院薬学研究科, 助教 (30808100)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | 炭素ー炭素結合形成 / 4級炭素 / ビアリール / 有機合成化学 / 遷移金属化学 |
研究成果の概要 |
カルボン酸無水物に対して種々の遷移金属錯体を作用させることで二酸化炭素もしくは二酸化炭素と一酸化炭素の脱離を伴った、新たな炭素-炭素結合形成が進行し、ケトンやビアリール類を生成することを見出した。 さらに、デカタングステン酸を光触媒として利用することで、活性化されていない単純な炭化水素とアルデヒドから形式的な水素分子の脱離によりケトンを形成することを見出した。 本研究により合成が可能になったケトンやビアリール類は、有機合成や金属配位子、有機材料分野で重要な分子群である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炭素-炭素結合は有機分子を構成する基本単位である。本研究では従来法では形成が困難な炭素-炭素結合の形成や従来法では原料として利用困難であった単純な分子、すなわち安価な分子、の有用な化合物への変換を達成できる可能性を示した。今回開発した手法で合成可能な分子は有機合成や金属配位子、有機材料など幅広い分野で重要な分子群である。 また、新たに開発した脱水素型カップリング反応は反応の進行に光と酸素というクリーンなエネルギーを利用して進行するため、持続可能な社会を実現するための足掛かりとして重要な知見を与えると考えられる。
|