研究課題/領域番号 |
18K14881
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
松本 洋太郎 東北大学, 薬学研究科, 講師 (90420041)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | サイクリックADPリボース / ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド / 安定同位体 / 定量系 / ターゲットメタボロミクス / 重水素化 / 有機合成 / LC-MS |
研究成果の概要 |
ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)主要代謝物であるサイクリックADPリボース(cADPR)は、オキシトシン放出、インスリン分泌や、炎症反応、さらには幹細胞の自己複製など、様々な生命現象との関わりが指摘されている重要なメッセンジャー分子である。本研究は、これまでのメタボローム研究において極微量であるために定量できていなかった細胞内cADPRに焦点を当て、LC/MSを用いたcADPRの高感度精密定量法の構築を行った。内部標準物質としてcADPRの安定同位体を合成し、cADPRの定量系を構築した。既報より1,000倍以上感度が上昇し、細胞内cADPRを定量するに十分な感度を達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
cADPRは、これまでのメタボローム研究において極微量であるために定量できていなかったが、本研究課題によって、既報より 1,000 倍以上感度が上昇した。細胞内 cADPR を定量するに十分な感度を達成し、cADPR研究に新たな評価系を提案することができた。 本系はNADを同時に定量可能であり、NAD メタボロミクスや種々の疾患機序、および薬の詳細な作用機序解明に応用できる可能性がある。今後は本cADPR定量法をベースとしたNAD関連代謝物質の一斉定量法に展開する予定である。
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