研究課題/領域番号 |
18K14883
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 名古屋大学 (2020-2021) 滋賀医科大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
日比野 絵美 (千住 絵美 / 日比野絵美) 名古屋大学, 大学院創薬科学研究科, 特任助教 (00803371)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / プレセニリン-1 / FAM3C / ILEI / NMR / γセクレターゼ / SBDD / 溶液NMR / 構造―機能連関 / タンパク質間相互作用 / Alaスキャニング / 計算科学 |
研究成果の概要 |
アルツハイマー病はアミロイドβタンパク質 (Aβ) の脳内蓄積が原因とされている。分泌タンパク質ILEIはAβおよびAβの前駆体であるAPP-CTFの産生を抑制することが報告されている。本研究では、まず培養細胞を用いたILEIの簡便なアルツハイマー病予防機能評価系を構築し、続いてその評価系を用いてILEIの活性中心と思われる部位を特定した。ILEIは、がん化を引き起こすことも知られているが、本研究により、ILEIのAβ産生抑制作用とがん化作用の活性中心はそれぞれ別にあることが強く示唆された。本研究の成果はアルツハイマー病の治療・予防薬の開発の土台につながる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年開発されたアルツハイマー病治療薬は承認が見送られるなど、その開発は非常に難航している。ILEIは、全く新しい機構でAβ産生を抑制する。治療ターゲットとして着目されたγセクレターゼ阻害薬では、Notchシグナルの抑制により重大な副作用が見られたが、ILEIにおいてはNotchシグナル抑制を呈さないことから、期待される分子である。しかしながらILEIはがん化促進作用を有するため、ILEIそのものの標的化は多大なるリスクを伴う。本研究では、この両極端の面が分割可能であることを示すことができた。
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