研究課題/領域番号 |
18K14888
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
竹内 一成 東京理科大学, 薬学部薬学科, 講師 (10734931)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 経皮DDS / PLGA / PEG / ナノ粒子 / 乾癬 / シクロスポリンA / 角質層 / 皮膚透過 |
研究成果の概要 |
乳酸‐グリコール酸共重合体 (PLGA) とポリエチレングリコール (PEG) から成る PLGA-PEG-PLGA トリブロックコポリマーを用いた薬物含有ナノ粒子の調製に成功した。本ナノ粒子において、PEG は粒子全体に均一に分布することが確認された。また、正常なげっ歯類の皮膚およびヒト皮膚を模した人工膜を用いた皮膚透過試験の結果から、PLGA-PEG-PLGA ナノ粒子が表皮深部および真皮に到達することが示唆された。また乾癬モデル動物を用いた皮膚透過試験の結果から、本ナノ粒子は従来の PLGA ナノ粒子と比べて効率的に皮内に薬物を送達可能であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高分子を用いたナノ粒子は表面修飾や物理化学的性質の制御が比較的容易であり、広範な薬物を搭載可能であるといった多くの利点があるが、経皮投与においては、皮膚透過性が低いため一般に皮膚深部への薬物送達手段としての利用が困難である。本研究は、高分子ナノ粒子の皮膚透過性の向上に寄与するものであり、乾癬等の慢性皮膚疾患の治療だけでなく、全身性疾患の治療や経皮投与型ワクチン製剤の開発の一助になると考えられる。
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