研究課題/領域番号 |
18K14928
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
森下 将輝 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (10811747)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | プロバイオティクス / 膜小胞 / 免疫調節 / 免疫療法 / ドラッグデリバリーシステム / 炎症性腸疾患 |
研究成果の概要 |
プロバイオティクス由来膜小胞の回収条件の最適化並びに基礎的特性の解明について研究を行った。各種プロバイオティクスの培養条件を最適化することで膜小胞産生量の改善が見られ、直径100 nm程度であることが示された。続いて免疫細胞に対する生物活性評価を行った。免疫細胞であるRAW264.7及びDC2.4に膜小胞を添加したところ、免疫調節因子であるサイトカインの産生量が増大する傾向がみられた。さらに、膜小胞の細胞取り込み経路の解明にも成功し、動物実験の結果、投与された膜小胞の体内動態並びに免疫活性化能についても明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、免疫調節作用など生体に有益な効果を与える微生物 (プロバイオティクス) が分泌する膜小胞が新たに発見された。しかし、プロバイオティクス由来膜小胞の生物学的意義の解明には至っていないのが現状である。本研究では、新規免疫療法の開発を目的としてプロバイオティクス由来膜小胞の機能解明を試み、有用な知見を見出すことが出来た。本研究で得られた一連の成果は、プロバイオティクス由来膜小胞が持つ機能の解明と制御に基づく疾患の新規治療法開発に結び付くものと期待できることから社会に大きな波及効果を与えうると考える。
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