研究課題/領域番号 |
18K14934
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
阿部 尚仁 岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (70725754)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | パイオプロスペクティング / 天然物化学 / カヤツリグサ科植物 / 化学多様性 / バイオプロスペクティング / 動脈硬化 / 抗炎症作用 / 新規機能性分子 / 動脈硬化症 |
研究成果の概要 |
本研究は,近年国内では他に例をみないケモタキソノミーの基礎研究である.本研究の対象であるカヤツリグサ科植物は,日本国内の植物資源として各地に数多く自生しているにも関わらず,成分研究は数例しか成されていない。また、本科植物は、植物分類学上の分子系統研究でも解明の余地が数多く残る未利用植物資源である。今回、日本各地で採取したカヤツリグサ科植物に含まれる化学成分を詳細に検討し、天然物化学としては稀有な新規化合物の構造を明らかにするとともに、含有化合物を解析することで植物化学分類の基礎的知見を示した。また、生物活性試験の結果から、稀有な構造を有する化合物が特異な生理活性を示すことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カヤツリグサ科植物群は約0.2%しか研究対象になっていない未利用資源である.本科植物の化学多様性を明らかにすることは,今後の生物活性試験への応用に対する基盤研究となるとともに植物分類学への一助となる.さらに,本科植物の生物活性試験に関する研究は,本科唯一の生薬「香附子」の研究を除くと皆無に等しい. 本研究において、カヤツリグサ科植物を化学成分の解明を目的に約15属128種を収集し、鹿児島県種子島において新たに9属32種の本科植物を収集することで、本科植物に含まれる基礎的化学成分が明らかとなったことから、今後さまざまな薬理活性試験に利用され,有用な生理活性を見出すことが期待できる.
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