研究課題/領域番号 |
18K14957
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
今岡 鮎子 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 助教 (10710957)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アルミニウム / ニューキノロン系抗菌薬 / テトラサイクリン系抗菌薬 / キレート形成 / 消化管吸収 / 薬物相互作用 / 金属カチオン |
研究成果の概要 |
本研究では、キレート形成に起因する薬物相互作用に伴うアルミニウム (Al) 吸収亢進について、各種細胞を用いて評価した。まず、消化管吸収モデル細胞による評価において、Al 吸収に対する抗菌薬の影響は、同じメカニズムにより相互作用を起こすニューキノロン系 (NQs) とテトラサイクリン系で異なる可能性が示された。また、P 糖タンパク質 (P-gp) 過剰細胞による評価において、NQs のレボフロキサシンと Al のキレート体は P-gp 基質ではなく、脳血液関門において P-gp によるキレート体の排出は期待できないことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルミニウム (Al) は過剰摂取するとアルツハイマー病などの神経変性疾患につながるといわれている。本研究結果より、ニューキノロン系抗菌薬と Al を併用した際には、P 糖タンパク質によるキレート体の排出は期待できず、Al は脳へ移行する可能性が高いことが示唆された。つまり、両者併用時には Al の脳への蓄積が促進され、神経変性疾患の発症リスクが上昇する可能性を示唆できたことから、本研究成果は臨床的意義がある。
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