研究課題/領域番号 |
18K14988
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 筑波大学 (2020-2021) 北海道科学大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
向 祐志 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (10711830)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | dried blood spot / dried plasma spot / TDM / 分子標的薬 / キナーゼ阻害薬 / LC-MS/MS / Dried blood spot / Dried plasma spot |
研究成果の概要 |
本研究課題は、患者宅での乾燥血液スポット(DBS)採取に基づく来院不要なキナーゼ阻害薬(KI)の同時定量系の構築を目的とした。まず、普通郵便によるDBS検体の郵送中に遭遇する環境条件に関する情報が不足していたため、DBS検体の郵送に使用される封筒内の温度と相対湿度を明らかにした。次に、造血器腫瘍治療に用いられるBCR-ABLおよびブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の血漿、乾燥血漿スポット(DPS)およびDBS中薬物濃度一斉分析法を構築した。また、肺がん治療に用いられる8種のTKIについて、血清中濃度一斉分析法を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
普通郵便で郵送されるDBS検体について、郵送中の環境条件を想定した安定性試験実施に必要な温度・湿度条件を提示することができた。造血器腫瘍治療に用いられるKIについて、様々な試料中の薬物濃度一斉分析条件を確立した。特に、血液/血漿検体は低温で検査機関まで輸送する必要があるのに対し、DPSやDBSは普通郵便で郵送が可能であるため、検体輸送コストの低減が期待できる。また、薬物濃度測定機関の集約化が容易になるため、本研究の成果は施設間誤差を含まないデータに基づく大規模な母集団薬物動態解析や多施設共同研究の推進にも寄与するものと考えられる。
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