研究課題/領域番号 |
18K14998
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
宮崎 啓史 東北大学, 医学系研究科, 助教 (90803867)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | マクロファージ / Kupffer細胞 / 脂肪酸結合蛋白質 / 脂肪酸結合蛋白質FABP / 細胞内脂質代謝 |
研究成果の概要 |
本研究では肝常在性マクロファージ(Kupffer細胞、KC)に強く発現し、細胞内脂質動態を制御する脂肪酸結合蛋白質FABP7がどのような分子メカニズムで細胞内代謝の調節に関わり、KCの炎症性・抗炎症性機能を制御しているのか検討した。 FABP7は、マクロファージの抗炎症性機能活性化制御およびミトコンドリア脂肪酸酸化機能への関与が示された。さらに、FABP7はIRF4やPPARgなど脂質代謝関連分子の発現を制御する転写因子の発現調節に関わることが示された。以上から、FABP7は脂質代謝関連遺伝子の転写因子の発現制御を介して脂質代謝バランスを調節し、抗炎症性活性化を制御する可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝の常在性マクロファージ(Kupffer細胞)に高発現を示す脂肪酸結合蛋白質FABP7は、細胞内脂質代謝バランスを調節し、抗炎症性機能活性化制御に関与することが示された。マクロファージの抗炎症機能は線維化反応を促進する作用が知られており、本研究成果により、Kupffer細胞の脂質代謝バランスによる抗炎症性活性化機能の制御は、非アルコール性脂肪性肝炎NASHや肝線維化などにおける新たな病態メカニズムの解明や治療法開発への応用が期待できる。
|