研究課題/領域番号 |
18K15019
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
|
研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
下村 拓史 生理学研究所, 分子細胞生理研究領域, 助教 (50635464)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | two-pore channel / TPC / 電位依存性Na+チャネル / イオンチャネル / 電気生理学 / 受精 / Na+チャネル / Two-pore Na+ channel / 膜電位依存性イオンチャネル / 膜タンパク質 |
研究成果の概要 |
卵母細胞に発現するとされる電位依存性Na+チャネルであるTwo-pore channel 3(TPC3) について、多精拒否に関与する可能性について調べた。ツメガエル卵母細胞にTPC3を強制発現させ、2電極膜電位固定法により電流測定を行った。薬理学的処理や変異体タンパク質発現による機能阻害実験の結果、TPC3が多精拒否に関わる因子により制御されていることを示唆する結果を得た。また、ツメガエル卵母細胞に内在するTPC3様の活性化様式を示すNa+電流が、TPC3と同様にホスホイノシチド感受性であることも見出した。さらに、TPC3の持つこのホスホイノシチド感受性の分子基盤についての解析を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TPC3はヒトデ卵母細胞などでの発現と生理的役割が示唆されていたが、その詳細、特に制御分子に関する知見はほとんど得られていなかった。本研究では、TPC3が生理的に実際に機能する場である卵母細胞を用い、多精拒否に関わる分子などの関与を示す結果を得ることができた。また、PI感受性についての詳細な解析の結果は、TPC3も含めてすべてのサブタイプがPI感受性を持つというTPCファミリーの理解に重要な知見を提供するとともに、一般的なPI認識メカニズムの理解を深めることに寄与すると期待される。
|