研究課題/領域番号 |
18K15031
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 日本大学 (2019-2021) 東京医科大学 (2018) |
研究代表者 |
日野 浩嗣 日本大学, 医学部, 助教 (30793468)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | abemaciclib / CDK4/6 / 自食胞形成 / 細胞死 / リソソーム / オートリソソーム / 分子スイッチ |
研究成果の概要 |
抗がん剤として使用されているCDK4/6阻害薬abemaciclibは、自食胞形成を伴った細胞死を誘導する。この自食胞は、膨化したオートリソソームであることが本研究を通じて明らかとなり、自食胞形成はATG5依存性のオートファジーとは独立した現象であること、abemaciclibによる細胞死と連動していることも複数のデータから示された。abemaciclibによる自食胞形成の誘導では、本来のabemaciclibの標的であるCDK4/6が少なくとも部分的には関与していることも示唆された。これらにより、abemaciclibが自食胞形成を介して細胞死を誘導するメカニズムの一端が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は抗がん剤として使用されているCDK4/6阻害薬による自食胞形成を伴った細胞死の誘導に着目し、CDK4/6による新規の細胞死様式を解明することを目指したものである。これらで得られる知見は、将来的にCDK4/6阻害薬と併用する薬剤の選択や適用の拡大、副作用の防止等の観点からも重要なものである。さらに、CDK4/6阻害薬abemaciclibによる自食胞形成は本来のCDK4/6のターゲットとは異なる標的分子にも作用した結果である可能性もあり、これまで想定されていたCDK4/6阻害薬の作用機序とは異なる、新たな作用機序の提唱に繋がると期待される。
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