研究課題/領域番号 |
18K15079
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
堀 由美子 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (60528785)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | リンパ管異常 / リンパ管奇形 / mTOR / シロリムス / 難治性リンパ管異常 / mTOR阻害薬 |
研究成果の概要 |
リンパ管異常は、リンパ奇形、カポジ型リンパ管腫症、カポジ型血管内皮腫を含む希少疾患群である。巨大病変や顎顔面の病変は外科的切除が困難であり、QOLを著しく低下させる。この疾患群は変異遺伝子や生物学的態度が異なるにもかかわらず、mTOR経路の阻害薬であるシロリムスが著効し、mTORとその下流の4EBP1、S6K1はリンパ管異常の病因に重要と考えられている。 本研究ではリンパ管異常におけるmTOR経路の発現パターンを初めて明らかとした。正常リンパ管と比較し、リンパ管異常ではp-4EBP1とp-mTORが高発現していた。mTOR経路の発現分析はリンパ管異常の予後予測につながる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性リンパ管異常に対してmTOR阻害剤であるシロリムスが著効した例があり、本邦でも薬事承認を目指した第Ⅲ相医師主導治験が行われたが、どのような機序で治療効果が得られるのか、またどのような症例において治療効果が得られやすいのかなど、詳細は明らかになっていない。 本研究では、シロリムス治療が行われた症例の組織検体を使用して、mTOR関連タンパクの免疫染色を行った。この検討の結果、シロリムスの治療効果に関与する因子が明らかとなり、免疫染色による簡便な治療効果予測につながる。
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