研究課題/領域番号 |
18K15098
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
宮岡 雅 東海大学, 医学部, 助教 (10724586)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 / DLBCL / MYC / NGS / Oncoscan / GEP / MYC遺伝子 / DLBCL |
研究成果の概要 |
悪性リンパ腫のうち、MYC遺伝子再構成を伴うB細胞リンパ腫23例について統合的遺伝子解析を行った。内訳はMYC遺伝子再構成のみを示すsingle hit lymphoma(SHL)13例、MYC遺伝子、BCL2遺伝子、BCL6遺伝子のうちMYC遺伝子を含めた2つ以上の遺伝子再構成を示すDouble hit lymphoma(DHL)10例からなり、臨床的評価から現病死の13例(予後不良群)と長期生存の10例(予後良好群)に分けて解析した。予後不良群は予後良好群に比べて、1q,3q,12の増幅と1p,15qの欠失、MYCとBCL2遺伝子のmutationが高頻度、複数の遺伝子高発現が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MYC転座を有するDouble hit lymphomaとSingle hit lymphomaは予後不良とされているが、従来の化学療法で長期寛解に至る予後良好群も存在することが分かった。更に、予後良好群に比して予後不良群ではHans分類でnon-GCBが多く、コピー数変化や変異、発現に差のある遺伝子を複数認めた。 これらの予後良好群と予後不良群の間にみられた異なる所見の中に従来の化学療法に対する反応を規定する変化が存在する可能性がある。特に差異のみられた遺伝子については、発現する蛋白質を解析する事で分子標的薬の開発につながると考えられる。
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