研究課題/領域番号 |
18K15107
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
高松 学 公益財団法人がん研究会, がん研究所 病理部, 研究員 (00750366)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 大腸 / SSA/P / 癌化予測 / マイクロRNA / mRNA / 癌化 / RNA抽出 / FFPEサンプル / microRNA / 大腸鋸歯状病変 |
研究成果の概要 |
大腸ポリープの一種である無茎性鋸歯状腫瘍(SSA/P)の一部は癌化することが知られているが、どのような症例が癌化するのか、マイクロRNA(miRNA)の網羅的な解析を通じて予測する手法の確立を試みた。組織から採取したゲノムをパネルで解析することにより、癌化したSSA/Pに特徴的に発現するmiRNA-Xと、その標的となるメッセンジャーRNA(mRNA-Y)をそれぞれ1種特定した。miRNA-Xのin situ ハイブリダイゼーションとmRNA-Y由来タンパクの免疫染色により、両者の特徴的なSSA/Pおよび癌組織内分布を可視化することで、癌化を予測しうることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SSA/Pは比較的頻度の高い疾患であるが、従来はどのような症例を重点的に観察し予防的にポリープ摘除してゆくかについての方針を決定するために必要なデータが不足していた。本研究により、特にSSA/Pが多発する患者において、将来的に癌化する可能性のある症例を抽出するための効率的な方策が見いだされ、より多くの症例で検証するための礎を築くことができた。特に、miRNAの発現変化という視点から、癌化症例に特徴的な変化を捉えられた意義は大きく、これに関連するmRNA発現変化と併せて癌化する可能性のあるSSA/Pを効率的に選抜し得ることを示したことは、今後の大腸鋸歯状病変の診療において重要な意義をもつ。
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