研究課題/領域番号 |
18K15127
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
金子 哲治 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20598255)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 細胞間接着 / 間葉系幹細胞 / 培養補助技術 / JAM / 幹細胞培養 / 細胞接着 / 幹細胞 / 再生医学 |
研究成果の概要 |
密着結合分子JAMファミリー(JAMs)は上皮細胞のみならず様々な組織幹細胞に発現するが、その役割は不明である。そこで我々は脂肪由来幹細胞(Adipose-derived stem cells; ADSC)におけるJAMsの発現分布とその機能解析を行った。その結果8種類あるJAMsのうちJAM-BとJAM-Cが、ADSCの細胞表面に発現していた。そのうちJAM-Cは細胞外ドメインが切断を受けて可溶化され、脂肪組織間質の細胞外基質に沈着することを突き止めた。このJAM-C可溶体を培養皿にコートすると、ADSCの増殖能と幹細胞マーカーの発現量が共に亢進し、幹細胞培養基剤としての有用性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幹細胞を用いた細胞治療には極めて大量の細胞を確保する必要があるが、幹細胞は特殊な培養条件を必要とすることもあり莫大な費用がかかる。よって再生医療の実現にあたって効率の改善と低コスト化が望まれている。本研究により、JAM-C可溶体の幹細胞培養基剤としての有用性が示された。JAM-Cは分子量が小さくリコンビナント蛋白質として比較的安価に調整することができることから、新規幹細胞培養補助剤として有望であると考えられた。
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