研究課題/領域番号 |
18K15141
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
高木 悠友子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (50783669)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 感染症 / 原虫 / 創薬標的 / ゲノム編集 / 微生物 / 培養 / 遺伝子 / 遺伝子組換え |
研究成果の概要 |
シャーガス病の原因となる寄生原虫Trypanosoma cruziに対する創薬標的を探索するためには、原虫の増殖に必須な標的遺伝子を特定することが重要である。しかし、宿主細胞内に寄生する感染ステージの原虫では、宿主細胞の存在が障壁となって内部の原虫に直接核酸を導入できないため、創薬研究に重要なこのステージにおいて標的遺伝子の必須性を判定するのが難しいという課題があった。 そこで、任意のタイミングでゲノム編集を発動するOn/Offシステムの導入や、細胞内増殖ステージの原虫を宿主外で一定期間培養を可能にすることにより、原虫の全ての生活環において遺伝子ノックアウトの表現型確認をすることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長らく偏性細胞内寄生体だと信じられてきた宿主内増殖ステージの原虫を、一定期間とはいえ宿主外で培養することは全く新規の手法であり、これを可能にした学術的な意義は大きい。また、その宿主外培養期間中に核酸導入や薬物耐性試験を行うことを可能にしたことにより、創薬研究で一番重要な感染ステージの原虫において標的遺伝子の必須性確認や化合物アッセイができるようになった社会的意義は大きい。
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