研究課題/領域番号 |
18K15153
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
清家 総史 広島国際大学, 薬学部, 助教 (90806275)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | Aeromonas / biofilm / バイオフィルム / 腸管感染 / 病原性 / Biofilm / 腸管 / 食中毒細菌 / 菌の接着 |
研究成果の概要 |
Aeromonasは一般的に食中毒菌として知られているが,癌や肝疾患などの基礎疾患を有する患者において,予後不良の劇症型感染症を引き起こす.本菌は強い接着能(biofilm形性能)を有するが,主な感染病巣である腸管から,どのようにして感染拡大を起こすのかに着目し,腸管系の細胞株であるT84細胞を使用し菌と宿主の相互作用を主に解析した. その結果,宿主細胞のT84細胞からタンパク質性のbiofilm形成抑制因子が遊離され,本菌のbiofilm形成を抑制していることが明らかとなった.これらの結果は,遊離菌の割合の増加が本菌の感染拡大の引き金となっている可能性を示唆している.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Aeromonasは一般的に食中毒菌として知られているが,我が国で増加している癌や肝疾患などの基礎疾患を有する患者において,しばしば予後不良で,急速に重篤化する感染症を引き起こす.これまで,本菌感染症の劇症化のメカニズムは不明であるが,病巣部における感染初期の宿主と菌の相互作用に着目した本研究により,本菌の感染拡大機構の一つの可能性を見つけることができた.今後,更なる解析は必要であるが,本研究が劇症化予防,あるいは治療に役立つことを期待する.
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