研究課題/領域番号 |
18K15154
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
串間 尚子 福岡大学, 医学部, 准教授 (90642497)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 真菌叢 / 肺線維症 / マイコバイオーム / びまん性肺疾患 / 気管支肺胞洗浄液 / 肺胞上皮 / 線維芽細胞 / アスペルギルス / アポトーシス / 細胞増殖 / 肺真菌叢 / 真菌 / 真菌マイクロバイオーム / 特発性肺線維症 |
研究成果の概要 |
Aspergillus fumigatusの胞子を接触させたA549細胞および3T3細胞を3次元培養すると前者ではスフェロイド形成が阻害され、後者ではスフェロイドが増大していた。また前者ではMX1、RSAD2、OASL、TRIM22などのインターフェロンシグナリングに関与する遺伝子の発現が増加していた。これらの結果からA.fumigatusは、上皮のアポトーシスと間質細胞への刺激を介して、間接的に肺の線維化に関与するかもしれないとの知見を見出した。もう一つの研究では、気管支肺胞洗浄液の真菌叢解析を行い、特発性肺線維症の患者では真菌叢のdysbiosisが起こっている可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の研究では、二つの成果を得た。まず、Aspergillus属の肺への定着が肺の線維化を進展させる原因の一つである可能性を示し、さらに、肺内真菌叢解析の結果から特発性間質性肺炎患者における肺内真菌叢のdysbiosisを確認した。これらは事象の確認に留まるというlimitationはあるが、未だに根本原因が不明で難病の範疇である肺線維症について、真菌という切り口から新たな原因究明や治療方法の新しいアプローチ方法を見出す契機となる可能性がある。
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