研究課題/領域番号 |
18K15155
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
長瀬 里沙 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 研究員 (60768034)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ピロリ菌 / CagA |
研究成果の概要 |
ヘリコバクター・ピロリCagAタンパク質の分子多型である欧米型CagAと東アジア型CagAの間のSHP2結合能の差異を、X線結晶構造解析を用いて構造生物学的側面から解析するために、CagA-SHP2複合体の結晶化を試みた。複合体の安定性解析や変異体の作成などを行ったが、結晶を得ることはできなかった。そこで、クライオ電子顕微鏡での立体構造解明を目指し、ナノディスク膜を用いた脂質二重膜-CagA-SHP2複合体の調整を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでのCagA-SHP2複合体研究は、培養細胞に発現させたCagAを用いた生化学的実験によるものであり、構造学的解析は多くない。本研究により、構造解析に必須なCagAの組換えタンパク質をチロシンリン酸化体の精製が可能となったことにより、CagA-SHP2複合体の構造生物学的解析を世界に先駆けて遂行することが可能となった。今後、本研究の成果を起点としてCagAの発がん生物活性発現機序の構造学的知見が得られれば、ピロリ菌感染を起因とする胃がんに対する治療薬の開発に繋がりうる。胃がん患者の98%以上がピロリ菌感染陽性であることを考慮すると、本研究成果の学術的意義は大きい。
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