研究課題/領域番号 |
18K15168
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
金廣 優一 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (60609197)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | EBウイルス / APOBEC3 / ミトコンドリア / EBV / 上皮性腫瘍 |
研究成果の概要 |
我々は、EBV感染上皮細胞の腫瘍化における核と細胞質局在型のDNA編集酵素APOBEC3の役割について研究した。組み換えEBV-eGFPを用いた感染実験から、EBV感染は、I型IFNを介して細胞質局在型のAPOBEC3Cを発現誘導し、APOBEC3CによってmtDNAに変異が導入されることでミトコンドリアが傷害を受けることを明らかにした。核に局在するAPOBEC3AもI型IFNにより 誘導されることから、EBV感染により誘導される細胞質局在型と核局在型のAPOBEC3は、協調的に宿主ゲノムやミトコンドリアゲノムに変異を導入し、細胞を腫瘍化に導くと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EBウイルス陽性上皮細胞性腫瘍は、単一のウイルス感染細胞が腫瘍化したものである。EBV感染がAPOBEC3を介して宿主ゲノムやミトコンドリアゲノムに変異を導入し、細胞を腫瘍化に導くとすれば、APOBEC3は発がんのリスク因子となりうる。従って、EBV感染が誘導するAPOBEC3による腫瘍化機構を明らかにすれば、EBV感染で発生する上皮細胞性腫瘍の予防法が開発できる。また宿主ゲノムやミトコンドリアゲノムへの変異は、多くのウイルス感染に共通の現象である可能性が高く、本研究は多くのウイルス感染による腫瘍の発生にAPOBEC3が関わっている可能性を示すことになる。
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