研究課題/領域番号 |
18K15177
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
浦野 恵美子 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 霊長類医科学研究センター, 研究員 (40794988)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | HTLV-1 / 霊長類モデル / 免疫制御 / 病態変化 / 成人T細胞白血病(ATL) / HTLV-1関連脊髄症(HAM) |
研究成果の概要 |
本研究では、感染確率の低さからモデル動物として確立されていなかったHTLV-1感染霊長類モデルの検討をカニクイザルを用いて行い、新規HTLV-1感染細胞を感染源とすることで100%の確率で感染が成立することを見出した。さらに、長期的な解析により慢性感染を確認し、HTLV-1感染霊長類モデルとして確立することに成功した。この確立したサルモデルを基とし、病態進展を目的とした投与法や免疫制御の検討をプロウイルス量等を指標に解析を行ったところ、高プロウイルスを示す条件を見出し、今後、病態解明や医薬品開発に大きな貢献ができると期待された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HTLV-1が発見から40年が経つが、HTLV-1感染に対する治療、発症および感染予防法等の開発は遅れている。その大きな理由としてヒトでの感染を反映する適切な動物感染モデルが無いことが挙げられる。本研究にてHTLV-1感染霊長類モデルを確立したことにより、生体内における病態変化やウイルス動態の解析を行うことが可能となった。発症メカニズムの解明や創薬研究など、侵淫国である日本が率先してやらなければならない課題である臨床応用に発展するHTLV-1感染症研究に大きく寄与すると考えられる。
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