研究課題/領域番号 |
18K15189
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田中 宏樹 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任助教(常勤) (50747920)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | mRNA分解酵素 / Regnase-1 / mRNA安定性 / 炎症 / 炎症反応 / IL-17 / リン酸化 / 細胞内局在 / IL17 / 小胞体 / 炎症反応制御 / RNA安定性 / TH17細胞 / 自己免疫疾患 |
研究成果の概要 |
炎症反応は、様々な細胞刺激物質が免疫細胞やその周辺の臓器由来細胞の表面に存在する受容体に結合し、炎症に関与する複数の遺伝子産生のスイッチが「オン」になることによって引き起こされる。本研究課題では、これらの遺伝子の産生の「オン」と「オフ」の切り替えを制御する酵素Regnase-1の役割の解明に取り組んだ。そして、炎症を引き起こす物質の一つであるインターロイキン17がRegnase-1のリン酸化とこの酵素の不活性化に関与していること、Regnase-1のリン酸化がこの物質の関与する慢性炎症疾患の増悪に関与していることを明らかにし、このリン酸化の抑制が疾患治療の主要な標的になり得ることを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、Rengnase-1遺伝子がインターロイキン17の関与する慢性炎症疾患の症状を制御する重要な因子であり、インターロイキン17による細胞刺激によって誘発されるRegnase-1蛋白質のリン酸化が炎症状態の維持における鍵となる現象であることを明らかにした。またRegnase-1のリン酸化の阻害は、これらの疾患を治療する有力なストラテジーとなり得ることを示した。
|