研究課題/領域番号 |
18K15216
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
刈谷 龍昇 熊本大学, ヒトレトロウイルス学共同研究センター, 特任助教 (40757663)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 患者腫瘍組織移植モデル / 薬効試験 / 動物モデル / 免疫不全マウス / マウスモデル / 抗がん剤 / 非臨床試験 / 前臨床試験モデル |
研究成果の概要 |
本研究は患者腫瘍組織移植(PDX)モデルの効率的な樹立方法の確立に供するものである。平成30年度では腫瘍組織の移植前処理が移植効率に影響するかを検討した。固形腫瘍の場合、腫瘍組織中に含まれる細胞外基質が腫瘍細胞への血管新生を阻害してしまう可能性がある。しかし移植片中の細胞外基質の物理的な破壊を行っても移植成功率に有意な差は見られなかった。令和元年度は、免疫不全度が極めて高いNOJ マウスと、免疫不全度はNOJマウスに比べて劣るが、様々なストレスに耐性であるBRJマウスでPDX樹立効率を比較したが、有意な差は見られなかった。また、抗がん剤のスクリーニング用のPDX由来細胞株の樹立も行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗がん剤の適切な評価を行うためにはヒト患者の病態を忠実に再現したPDXモデルのラインアップであるPDXモデルバンクを樹立する事が極めて重要である。しかしPDXモデルの樹立は未だ高度な技術を有し、樹立効率は決して高くない。本研究はPDXモデルの樹立に影響する要因を検討したという点で非常に学術的、社会的意義を有している。また、本研究で樹立したPDXモデルおよびPDXモデル由来腫瘍細胞株は今後、学会発表や学術論文として世界に発信し、今後の抗がん剤の薬効試験に用いることができるようにする予定である。したがって本研究の結果は新規の抗がん剤の開発に寄与する事となる。
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