研究課題/領域番号 |
18K15254
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
宮田 憲一 公益財団法人がん研究会, がん研究所 細胞老化プロジェクト, 客員研究員 (20816938)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 細胞老化 / がん / オルガノイド / SASP / がん転移 |
研究成果の概要 |
加齢に伴い体内で増加し蓄積する老化細胞は、様々な炎症性蛋白質を分泌する特徴的な形質を獲得し、炎症や発がん機構を助長している。近年では、がん細胞も老化細胞と酷似した遺伝子発現プロファイルを呈し、悪性形質を獲得する報告がなされているが、そのメカニズムは不明であった。そこで、本研究ではオルガノイドモデル等を駆使し、遺伝子変異が老化細胞様遺伝子発現プロファイルの獲得に寄与している可能性を明らかにし、新しいがん悪性化機構の解明に繋がる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、腫瘍組織内において、老化細胞と酷似した遺伝子発現プロファイルを呈するがん細胞が存在し、これらのがん細胞は高い転移能を有していることが示唆されている。まるで、がん細胞において細胞老化機構が活性化しているように見えるが、なぜ、高転移性のがん細胞が細胞老化様の形質を獲得しているのか、その学術的意義や分子メカニズムは全く分かっていない。化学療法や放射線療法等の抗がん剤治療も細胞老化を誘発することから、これらの治療が逆にがんの悪性化を促す危険性が考えられるため、本研究はがん治療の観点からも重要であり、その制御方法の開発は必要不可欠である。
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