研究課題/領域番号 |
18K15274
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
BUSTOS Itzel 名古屋大学, 国際機構(医), 特任講師 (60788777)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 腫瘍溶解性ウイルス / 免疫チェックポイント / PD-L1 / 癌免疫 / oncolytic virus / 免疫チェックポイント阻害剤 |
研究成果の概要 |
本研究は、抗PD-L1抗体を腫瘍溶解性ウイルス表面に発現させることにより、ウイルスにPD-L1発現細胞への指向性を付加するだけでなく、免疫チェックポイント阻害剤としての機能を付加した画期的な新規ウイルスを開発することを目的とした。抗PD-L1抗体遺伝子ベクターの構築に成功したが、目的のウイルス(HF10αPD-L1)の作成には至っていない。マウス扁平上皮癌SCCⅦの両側側腹部腫瘍に対するHF10と抗PD-L1抗体との併用により、両側の腫瘍に対して強い抗腫瘍効果を示した。この抗腫瘍効果の増強には腫瘍への免疫細胞の浸潤の関与が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍への免疫細胞の浸潤について検討した結果、HF10単独ならびに抗PD-L1抗体との併用群でT細胞、マクロファージ、NK細胞、樹状細胞の浸潤が高率に認められ、これら免疫細胞の腫瘍への浸潤が併用効果の増強に関与することが考えられる。この結果はHF10αPD-L1の強い抗腫瘍効果を期待させる。本研究によって得られた結果はウイルス療法の新たな展開だけでなく、免疫細胞療法分野にも新しい知見を提供し、外科的切除のみでは治癒不可能な多くの癌患者さんの生命予後に寄与する可能性がある
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