研究課題/領域番号 |
18K15282
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中西 良太 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (90771254)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | rifluridine/tipiracil / colorectal cancer / chemosensitivity / Pharmacokinetics / TFTD / 感受性予測因子 / 血中濃度 / 進行再発大腸癌 / FTD / 大腸癌 / 特異的抗体 / 免疫染色 / 作用機序 / 体内動態 / 感受性予測マーカー / 化学療法 |
研究成果の概要 |
TFTD(ロンサーフ:TAS-102)の進行再発大腸癌に対する効果発現機序の解明を目指した。当教室で発見したFTDの特異的抗体を用いた免疫組織化学染色にて、末梢血単核球内以外にも、癌組織(肝転移巣、リンパ節転移巣、腹膜播種巣)の核内にFTDを同定できた。腹膜播種マウスを用いた検討において、FTDの癌組織内での薬物動態を解析できた。これらの結果よりFTDが骨髄細胞(非癌組織)よりも癌組織において長期にとどまることが示唆され、血液毒性と抗腫瘍効果に関わる薬物動態についての新知見となった。以上の結果を国際英文誌(Cancer Chemotherapy and Pharmacology)に報告した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は癌組織(肝転移巣、リンパ節転移巣、腹膜播種巣)の核内に抗癌剤の有効成分を直接同定でき、さらにその経時的な発現の変化を記述した初めての報告となった。また正常組織における評価も行うことで癌部と非癌部における薬物動態の違いを評価できている。これらの結果よりTFTD(ロンサーフ)が非癌部(末梢血内)よりも癌組織において長期にとどまり、血液毒性と抗腫瘍効果に関わる薬物動態についての新知見となった。
|